東京都の品川にある原美術館って知っていますか?
こちらの美術館、2020年12月末で閉館することとなりました。
東京付近にいらっしゃるなら、美術館巡りが好きなら、お散歩が好きなら、ぜひ閉館前に行っていただきたいので、今回ご紹介いたします。
目次
原美術館の建築がとても独特で素敵!設計した渡辺仁って何者?
1938年、原俊夫の祖父にあたる実業家・原邦造の私邸を美術館に改築したのがのちの原美術館になります。
その設計を担当したのが渡辺仁さんです。
渡辺仁さんは日本の近代建築家の一人で、東京国立博物館本館や銀座の和光本館などの設計も手がけている。また戦後、GHQ本部が置かれた第一生命館を松本与作と共同で設計したのも彼です。渡辺仁さの建築スタイルは歴史主義様式のほか、表現派、帝冠様式、初期モダニズムと多岐にわたっている。
原美術館は白く平面的な壁やガラス窓、鉄格子などを取り入れたモダニズム建築で、中庭を包みこむように緩やかな円弧を描いた空間デザインとなっています。

[ad5]
原美術館の閉館はいつ?閉館後は奈良美智の作品は群馬に移管するの?
2018年11月に衝撃の発表をしました。
2020年12月に原美術館は閉館する、というものです。
長くこの地で人々に美術の感動を与え続けてくれていた原美術館がなくなってしまうのは本当に残念です。
気になるのはその閉館するまでに至ってしまった理由ですよね。
理由は建物の老朽化だそうです。
私邸を改築したのは戦前。竣工から80年を以上経っているのです。
使われている建材は相当古いもので、近年の社会の動きであるバリアフリーに対応することが難しく、美術館として建て直すにしても制約が多くて難しい、これらが理由のようです。
原美術館閉館後の2021年には群馬県渋川市にある「ハラミュージアムアーク」に移し、「原美術館ARC」に改称、再スタートをきる予定です。
常設作品をできる限り移設することになっていうことにはなっているが、どこまで叶えられるかが少々不安な点でもあります。
2001年にできた須田悦弘《此レハ飲水ニ非ズ》、2004年にできた奈良美智《My Drawing Room》をはじめ、国内外のアーティストによる作品がいくつも常設展示されています。
それらの作品全てが移設できればいいなぁと願うばかりですね。
[ad6]
原美術館についてまとめ
閉館までの残り数ヶ月になりました。
2020年3月14日に京浜東北線と山手線に新たな駅「高輪ゲートウェイ駅」が開業されました。
品川駅と田町駅の間になりますので、原美術館を訪れ、高輪ゲートウェイ駅を利用して、といったお出かけコースもいいですね。
原美術館は、最後は全館挙げてのコレクション展示が考えられているというので、ぜひこの機会に観に行ってみてはいかがでしょうか。
コメント