鏡餅を飾る場所に決まりはあるもの?
出来れば、なるべく正しい場所に神聖な鏡餅を飾りたいですよね。
それにはやっぱり、鏡餅を飾る正式な場所や、飾り方、そして飾る順番やその意味を知っておくべき。
ということで今回はそんな、鏡餅を飾る場所や飾り方と、その順番や意味を詳しく解説します!
鏡餅を飾る場所は指定あり?
鏡餅は以下の場所に飾るのが正解ですので、ぜひ覚えておくようにしましょう。
床の間かもしくは玄関先
鏡餅は床の間かもしくは玄関先に飾るのが良いですね。
もし床の間がないのでしたら、鏡餅は玄関先に飾るようにすると良いですよ!
玄関先って歳神様(としがみさま)が入ってくる場所、とされているので、玄関先に鏡餅を飾ることで、歳神様を気持ちよくお迎えすることが出来るんです!
ただし床の間であれ玄関先であれ、鏡餅を飾る際は、キレイに掃除をしてから飾るようにしていきましょう!
仏壇か神棚
家に仏壇かもしくは神棚がある場合は、そこに鏡餅を飾ってもOK!
ただし仏壇や神棚に飾る場合も同様に、掃除をして清潔な状態にしてから、鏡餅を飾るようにしてくださいね。
リビングなどやダイニング家族が集まる場所
鏡餅は家族が集まるリビングかもしくはダイニングなどに飾ってもOKなんですよ!
ただ私のおすすめとしては、大きくて立派な鏡餅を玄関先か床の間に飾り、それより小ぶりな鏡餅をリビングやダイニングに飾るようにすると良いでしょう。
そうすれば歳神様も迎えられるし、一家のことを見守ってくれるので、とっても安心してお正月を迎えられますよ!
ただし、先ほども説明したように、鏡餅は神聖なものなので、必ず飾る場所はきちんと掃除をしておくことが大事!
また、リビングやダイニングに鏡餅を飾る場合は、なるべくは目線より高い場所に飾るようにすると良いでしょう。
鏡餅ってやっぱり神聖なものなので、絶対に粗末に扱わないようにだけ、注意をしてくださいね。
鏡餅の飾り方や順番・意味は?
続いて、鏡餅の正しい飾り方や飾る順番、またその意味を詳しく解説します。
①三方(さんぽう)を用意する
鏡餅を飾るのに使うのが三方というもの。
これは木製の土台のことであり、この上に鏡餅をのせて飾るのが正式な作法なんですよ。
三方に鏡餅を飾る意味は、鏡餅が神聖なものであるから。
三方って、神社などでも神様へのお供え物を乗せる際に使われるので、鏡餅も同様のお供え物になるため、必要になってくるんですよね。
②四方紅(しほうべに)か奉書紙(ほうしょし)を鏡餅の下に敷く
三方を用意したら、次は四方紅という、四辺に赤い線が入った紙か、奉書紙と呼ばれる紙を敷きましょう。
これらの紙を敷くのは、やっぱり鏡餅が神聖であるからなんです。
綺麗な紙を敷くことで、きちんとしたお供え物として鏡餅を飾ることが出来るんですよ!
③裏白(うらじろ)を四方紅か奉書紙の上にのせる
裏白とはシダという植物の葉っぱのことで、裏が白くなっているのが名前の由来。
これを四方紅か奉書紙の上に二枚、左右が同じ長さになるように三方から垂らして飾っていきましょう。
この時必ず、裏白は裏面の白い方を上に向けて飾るようにしてくださいね。
裏白は裏が白いことから、【心に裏表がなく清廉である】という意味を持っているんですよ!
④御幣(ごへい)もしくは紙垂(しで)を裏白の上に乗せる
続いて、裏白を敷いたらその上に御幣か紙垂と呼ばれる紙を敷きます。
これも鏡餅が神聖なものである、ということを表しており、お供え物には必要不可欠なんですよ!
紙垂か御幣も、三方から2枚、左右が同じ長さに垂れるように飾っていきましょう。
⑤お餅を三方、四方紅、裏白、御幣の上に置く
紙垂か御幣を乗せたら、いよいよ鏡餅をのせてください。
ちなみにプラスチック容器に入っているお餅は、そのまま出さずに飾るのが正解ですよ!
⑥橙(だいだい)を鏡餅の上にのせる
最後に鏡餅の上に橙という柑橘系の実を乗せます。
橙には【代々子孫が繁栄する】という縁起の良い意味が込められているので、鏡餅に飾られるんですよね。
ちなみに橙がない時は、みかんを置いても大丈夫ですよ。
以上が鏡餅の飾り方や順番とそして意味なので、ぜひ覚えておくと良いですね。
ただし、地域や家庭によっては、この他に串に刺した干し柿やスルメ、扇などを飾ったりする場合もあるんですよ。
でも基本的な飾り方は今回紹介したものなので、覚えておくと何かと役立ちますよ!
ちなみに三方は一般家庭で鏡餅を飾る場合は、必ずなければいけないもの、というわけではないので、あえて購入する必要はないですよ。
最近は全てセットになったものも売っているので手軽に飾りたいという方にはおすすめです!
こういうのだと買って出して、橙を載せるだけなので忙しくても簡単にできるからいいんですよね。
まとめ
鏡餅を飾る場所は、床の間か玄関先、もしくは仏壇や神棚、またはリビングやダイニングなど家族が集まる所ですね。
そして鏡餅を飾る際は、三方を用意し、四方紅か奉書紙を敷き、裏白を敷き、紙垂か御幣を垂らし、その上にお餅を置き、橙かみかんを乗せると良いでしょう。
ただし飾るものには地域によって少し違ってくる場合もあるので、住んでいる地域ごとの飾り方をチェックしてみてくださいね。
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